せきは、健康な人がだれでも持っている生理的な大切な働きです。
せきは、本来は有用な反射機能なのです。のどや器官、気管支の粘膜が刺激されると、その刺激が迷走神経を伝わって延髄のせき中枢に達し、そこからの命令で肺の空気を爆発的に噴出させるせき特有の運動がおこり、有害物を放出してしまいます。
病気で出るせきも、のどや器官、気管支の粘膜の刺激で起こる点は同じですが、いたずらに人を苦しめます。たとえば粘膜に炎症が起こって表面が荒れたりただれたり、あるいは粘膜の分泌が多くなったりすると、粘膜が刺激されて、せきが出ます。
また、肺でできたたんが、気管支から気管へと通るときに粘膜を刺激し、そのためにせきが出ることもあります。これらのせきは、刺激の原因が続くかぎりしつこく続きます。そりは苦しいばかりで、病因を排除するうえにも病変部を回復するうえにも何の役にも立ちませんが、病気の存在を知らせてくれる警報としての有用性はあります。
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