たんは生理的にあるもので、気管支の掃除をして、肺を外敵から守る重要な役目をしています。
一日中に出る生理的なたんは、かなりの分量となりますが、たいてい、無意識に飲み込んでいるので気が付きません。病気で出るたんは、でき方にいくつかの種類があり、それによって性状も違います。
器官や気管支が炎症などで刺激されると、線細胞の分泌が亢進して粘液性のねっとりしたたんや、さらさらした液状のたんが多量に出ます。化膿菌による炎症では、細菌と戦うために、血液から白血球がたくさん出てくるので、膿性を帯びます。膿は白血球の集まりです。血液中から赤血球も一緒に出ると、血液の赤い色調がたんに混ざります(血たん)。
肺の病気では、肺の中の病的な過程でできたものが、気管支を通って出てきます。その中には、漿液(粘性物質を含まない分泌液)性の成分(血液中のさらさらした部分)や膿、赤血球、細菌、さらに殺された細菌の残骸や、壊された組織の破片、その溶けたものなど、場合によって内容はいろいろです。内容の違いにより、さまざまの外観を示します。
心臓病などで、肺のうっ血がこうじて肺水腫を起こすと、あわだらけのたんが出て、それにうす赤く血液が混ざります。
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