嘔吐には精神的な要素も多いので、気持ちの転換をはかることが大切です。
静かに寝かせて、目をつぶらせ、心を落ち着かせます。腹ばいでも、側臥位でも、患者の楽な姿勢をとらせ、適当にあちこちにやわらかいまくらなどをあてて、からだに力の入らないようにします。背中をさすってあげると、苦痛がやわらぎ、楽になります。
吐いた物が肺の方へ入ると危険ですから、顔を横に向かせ、吐くだけ吐き出させてしまいます。いたずらに吐きけをとめようと薬を飲んだりするより、すっかり吐いてしまうほうがよいのです。
呼吸の乱れを伴うことがあるので、意識的に呼吸を整えさせることも必要です。また、、頭部を氷嚢などで冷やすのはよいのですが、胃や腹の部分は、冷やしたほうがよいときと、暖めた方がよいときとがありますから注意しなければなりません。嘔吐後は、口の内外をきれいにして、氷片などを口に含ませるなどして、さっぱりとさせます。
人によって、それぞれ嫌悪感を起こす品物や色、におい、形などがあって、それが吐きけを誘ったり、強めたりすることがあります。そのような物は周辺から遠ざけ、気持ちを楽にさせてやります。
吐いたものは、患者の目にふれないように、また、嘔吐物のにおいが届かないように、早く取り除きますが、捨てたり洗ってしまったりせずに、保存しておいて医師に見せるようにします。病気の原因を探り、診断する上での重要なポイントとなるからです。
薬品中毒による嘔吐の場合は、早期であれば胃洗浄を行います。
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