● 口があかない、あきにくい
開口時に痛みがあったり、こくんとお雑音を発するのは顎関節症でよくみられます。骨性または繊維性の額関節癒着症では、口がほとんどあきません。また、顎骨、特に下顎枝、顎関節、頭額骨の骨折のときにも、開口障害がおこります。智歯難生、智歯周囲炎、扁桃周囲炎、大臼歯部の歯槽骨炎・顎骨骨炎、耳下腺炎、顎部放線菌症など、顎関節周囲に炎症があるときにも見られますが、これらの場合には、ほかにそれぞれ、その病気特有の症状が見られます。そのほか、やけど、口内炎、壊疸性口内炎などが治癒したあとで、顎部の軟組織に瘢痕があるときにも口があきにくくなります。顎間接・下顎骨の腫瘍、あるいは、その部分の異物(たとえば外傷など)でも起こることがあります。ヒステリーやてんかんなどの神経性の原因でも、口があかないことがあります。
● 口がふさがらない、かめない
顎間接脱臼、顎骨骨折、弄歯癖、舌癖などにより上下の前歯がかみ合わない開咬、口唇の運動麻痺、顔面神経麻痺などがあるときにみられます。
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