腎臓にできるがんを腎がんといいます。がんは全身のどこの臓器にも発生しますが、腎がんはその1lに過ぎません。しかし腎臓の腫瘍の90lが悪性であることに問題があります。
腎臓の悪性腫瘍の主なものは、上皮性のがん、結合組織性の肉腫、小児のウイルス腫瘍と呼ばれる混合性腫瘍などです。
さらに発生する部位から腎実質腫瘍、腎盂腫瘍、腎皮膜腫瘍などに分けられますが、これらの腫瘍のうち成人にみられる実質腫瘍がいちばん多く65l、ついで腎盂腫瘍の15lの順になります。なお小児にできるウイルス腫瘍は10l程度で、そのほかの腫瘍はきわめてまれです。
腎実質に発生するがんは年齢的には50〜60歳代に多く、構造上血管に富んだ臓器のため血行性の転移を起こしやすく、また、腎臓周囲のリンパ節に広がりやすいなどの特徴があります。
腎がんの症状としては血尿、腫りゅう、疼痛などが主なものです。
血尿の出方は特徴的で、血尿のほかは、全身的にも局所的にもなんら特別の自覚症状がないのに、突然に血尿をみることです。この血尿は間欠性で、出はじめたら止まらないというのではなく、あるに血尿があったと思うと、次には全く正常の尿が出るというようなことを繰り返します。
腫瘍が大きくなると腫りゅうを手でふれることができるようになり、またわき腹に痛みを訴えるようになります。
このほか全身的な症状として発熱、食欲不振、体重減少、高血圧などをはじめ、赤血球増多症、過カルシュウム血症などがあらわれことがあります。
小児にあらわれるウイルス腫瘍では、血尿が出ることは少なく、腹部の腫りゅうがおもな症状です。また、この腫瘍の発育は非常に早くて、腫りゅうが短期間のうちに腹部を占めるほど大きくなることがあります。
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