骨肉腫とは、骨にできる悪性の腫瘍のことをいいます。すなわち、発育期にある少年の上・下肢の骨の一部が、突然、異常な増殖をはじめ、多量の骨組織を形成しながらかたい腫りゅうをつくったり、あるいは逆に、罹患した骨をドンドン破壊吸収してしまう腫瘍のことです。
この腫瘍は、周囲の正常な組織を破壊して発育を続けます。そして、その腫瘍細胞は、早くから血流中に入って体内をかけめぐり、局所の骨ばかりでなく、肺やその他の臓器に同じような病巣、すなわち転移巣を作ります。そのために、患者はやがて命を落とす、という恐ろしい病気です。
おもな症状は痛みです。多くの場合、はじめは軽い一時的な痛みですが、しだいに持続的な、しかもはげしい痛みとなり、ずきずきするような、時には焼け付くような痛みにもなってきます。痛みと同時に、罹患部がはれてくることが多く、このはれは、手でさわると、かたい骨のような感じのときもあれば、ゴムまりのように、弾力性があって柔らかいときもあります。
そのほか、腫瘍が下肢に発生したときは、ビッコを引くようになったり、ひざの関節がじゅうぶん曲げられなくなったりします。
全身的な症状としては、倦怠感や脱力感があり、ときどき熱を出すことがあります。そのため、かぜや扁桃炎と間違えられるときもあります。
以上のような症状がみられたら、できるだけ早く整形外科医を訪れ、X線写真、その他いろいろな検査を受けてください。万一、骨肉腫である場合は、ぐずぐずしていると、局所ばかりでなく、肺などにも血流を介して転移巣が発生し、治療が手遅れになってしまうことがあるからです。
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