頭痛はふつうに見られる、ごくありふれた症状であり、また多くの症状でもあります。もしも、頭痛を起こす病気の種類を全部数え上げるとしたら、おそらく数十種類あるいは百種類を超えるかもしれません。しかし頭痛を起こすたびに、それらの病気を全て当てはめて考えてみるとなれば大変なことです。現実には、たいていの頭痛は、いつのまにか治ってしまいますし、たとえかなり長い間続いたとしても、あまり悪い結果を起こしてこないものがほとんどです。
しかし、中には頭痛を正しく判断し、適切な治療を施せば多年の苦しみから一挙に解放される場合もあり、あるいはまた、がまんしているうちに病気そのものが進んで、手遅れになるようなこともあります。やはり頭痛については正しい認識を持つことがなによりです。頭痛の考え方を整理するには、まず頭痛が表れはじめた状態によって大別するのが現実的な方法でしょう。それによると、次のような分け方ができます。
@ 突発性
一日のうちのある時期または瞬間に突然おこります。
A 急性
数時間、あるいは1〜2日のうちに起こります。
B やや急性
数日のうちにおこります。
C 慢性
いつから起こったとも始期がハッキリしません。いつのまにか起こって、だんだん症状が出てきます。
D 常習性
かなり以前から癖のように続いて、あるいは出たり引っ込んだりして、良くも悪くもなりません。
このように分けますと、症状の始まり方によって、問題となる病気の範囲がかなり狭まってきます。それでも同じような起こりかたをする頭痛の中にもいろいろ違う病気が含まれます。それらを区別するには、頭が痛むときに、ただ「頭が痛い」というにではなく、頭のおもにどのあたりがどんな痛み方をするのか、さらに頭痛のほかにどんな症状があるのか、ということが大切なよりどころとなります。頭痛の場合には、そうした考え方を持つか、持たないかが重要なポイントとなります。
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